「芸術を大事にしながら、自然との共生を育みたい」阿部裕行市長
5月28日、パルテノン多摩における第40回多摩美術家協会展初日、就任2年目になる阿部裕行・多摩市長(55)が来場、渡邊三鶴・公益財団法人多摩市文化振興財団代表理事と共に、来賓としてオープニングレセプションにご臨席、ご挨拶頂きました。
張替眞宏・多摩美術家協会代表(78)による開会挨拶の後、祝辞に立った阿部市長は、その挨拶冒頭で、「40年目の節目、多摩で活動するプロの美術家の皆さんが、こういう形でパルテノン多摩の展示室をそれぞれの作品でうずめられているということを、本当に嬉しく思う」と、多摩美術家協会の40年間にわたる文化的貢献について評価を示されました。
そして、東日本大震災について触れ、震災に遭われた方に対し、市長として御見舞の言葉を述べたあと、「世の中全体が、今回の東日本大震災を通して、今までの私たちの暮らし方とか、そうしたものを根底から問うような事になったのではないか」と語り、今回の震災の一因として「津波や原発事故に象徴される科学技術への過信があったのではないか」との見解を示しました。
「一番気になるのが、子どもたちの将来と、原発周辺での生活の再生」という阿部市長。「言葉だけでない、本当の意味での自然との共生、自然の恵みを活かすような暮らしへの転換をしていかなくてはならない」と訴えました。
「そうした意味でも、美術家協会展でのこの会場の漂っている雰囲気と風、そして今日、こうした形で絵を愛でながらのレセプションというのが、正に、地に着いた活動であり、その根底に流れているものなど、考えさせられるものがある」と、多摩市政と共に歩んだ美術家協会の40年を評価するとともに、「子どもたちに何が残せるのか」ということと、「自然への畏敬の念」の必要性を説き、「ある意味、これからの時代の、共感・共生というか、そういうことを刻みながら、また一歩前に進むことが出来れば、幸いに思う」と、市政と美術家協会を重ね合わせながら、展望を語りました。
「多摩市も、世の中の大激変で、歳入の面で厳しくなり、まちづくり、防災計画、独り暮らしの方への支援など、課題が多いが、一方で、私たちの文化的な拠点であるこのパルテノン多摩も含め、人間として、人間性を高め、活力を生み出す根源であるアート・芸術の世界を大事にしながら、自然との共生を大きく育みたい」
このように、厳しい時代にありながらも、今後の市の発展のために、文化・芸術を大切にしながら、自然と共生してゆくことを力説した阿部市長は、その後、渡邊三鶴・公益財団法人多摩市文化振興財団代表理事の乾杯の挨拶で始まったオープニングパーティに参加、会員や来場者と親しく会話を楽しまれた後、作品を鑑賞されました。