代表挨拶

多摩市とともに半世紀の歴史を歩んでまいりました多摩美術家協会は、この度、第53回展を迎えることになりました。

多摩市誕生の1971年、在住の美術家によって「地域の文化の発展に寄与し、美術を通して社会に貢献していく」という志をもって創設された多摩美術家協会は、いわゆる美術公募団体ではなく、地域の美術家の共同体です。美術家と多摩地域を結びつける役割を担い、その活動を通して地域社会に貢献していくことを目的としております。50回展までは、公益財団法人多摩市文化振興財団と共催で、多摩を拠点とする美術家の作品を地域の皆さまにご高覧頂ける場を提供し、チャリティーやワークショップなどを通して、地域社会の文化、教育、福祉に協力してまいりました。そして2023年の51回展より、新たな制度である「パルテノン多摩公募支援事業」として開催させていただく運びとなりました。

協会発足当初の1971年の会員は23名、初代会長(代表)は大川原 元でした。その後、78年より河野 正造、80年より小林 玄、87年より古川 清右、95年より張替 眞宏の各氏に受け継がれ、回を重ねてまいりました。 2021年以降は柴田 俊明が代表を務め、現在に至ります。2025年の会員数は特別会員1名、会員21名、多摩市とその近隣地域を拠点に活動している美術家によって構成されており、絵画を中心に、版画、イラストレーション、立体などの美術造形作品展示となっています。

当協会は、地域美術家の共同体として、多摩地域の芸術・文化の普及啓発活動、教育・福祉に協力するために、現在は以下のような活動をしています。

・ 招待作家を推薦し、多摩地域の美術家をフィーチャーしています。今回は、画家の坂井祐子、長倉陽一の各氏をお迎えします。
・ チャリティー作品展示・販売を行い、利益の全額を多摩市社会福祉協議会に寄附しています。
・ 芸術文化の普及啓発活動として、ワークショップ等のイベントを多摩市文化振興財団と協力して行います。

会期中にギャラリートーク、肖像スケッチイベントも開催いたします。今後も様々な形で地域文化の発展に寄与出来るよう努めてまいります。

また、一昨年8月に逝去された、髙地 昭子・特別会員の代表作を展示することで、長年の多摩地域への文化的貢献を顕彰したいと思います。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2025年5月
多摩美術家協会代表 柴田 俊明